秦鐘(秦公鐘、秦子鐘)
- 中国・西周時代
- 9-8cB.C.
- 青銅製
解説(秦公鐘)
ここに見られる鐘は、秦の王(秦公)の建立になるもので鉦部に直線的に引き伸ばされたき龍文と、鼓部に大きく渦巻く線を強調した鸞鳥文(き龍変形鳳凰文一対)と一き龍文、舞部には雲文が見られる。この鐘の形式は西周晩期のもので、通常八個一組で吊り下げて使われた。この鐘に見られる優雅で伸びやかな鸞鳥文は西周青銅器の特徴の一つである。春秋左氏伝に「鳳凰が飛ぶ時には鏘鏘(しゃんしゃん)と鳴く」とあるが、鼓部に特別に施された鳳凰文はこのような心象との特別な関連を物語っているのかもしれない。
解説(秦子鐘)
この鐘は王子(秦子)の建立になるもので、鉦部に直線的に引き伸ばされたき龍文と、鼓部に大きく渦巻く線を強調した鸞鳥文(き龍変形鳳凰文一対)と一き龍文、舞部には雲文が見られる。この鐘の形式は西周晩期のもので、通常八個一組で吊り下げて使われた。この鐘に見られる優雅で伸びやかな鸞鳥文は西周青銅器の特徴の一つである。春秋左氏伝に「鳳凰が飛ぶ時には鏘鏘(しゃんしゃん)と鳴く」とあるが、鼓部に特別に施された鳳凰文はこのような心象との特別な関連を物語っているのかもしれない。