真形釜、朝鮮風炉 (宮崎寒雉作)しんなりがま ちょうせんぶろ (みやざきかんち)

  • 江戸時代
  • 17-18c
  • (釜)鋳鉄製 (風炉)唐銅
  • H-30 D-29
  • 所蔵
    表千家四代・江岑宗左所持

 切合(きりあわせ)は切掛(きりかけ)ともいい、釜の羽と風炉の口とがきっちりと合わさった風炉釜のことをさす。この作品は初代宮崎寒雉作とされる風炉釜で、釜は霰地文真形釜、風炉は唐銅朝鮮風炉である。切合風炉釜の場合、釜の形式は一定していないが、朝鮮風炉には真形釜を合わせるのが約束となっている。宮崎寒雉は加賀・前田利常に仕えた釜師で、薄作りの作風が特徴とされる。