型吹き菊形切子高台ガラス鉢

  • 江戸時代後期─明治時代前期 1826-82年
153型吹き菊形切子高台ガラス鉢

一口
江戸時代後期-明治時代前期 一八二六-八二年
高九・〇 口径一八・四
MIHO MUSEUM蔵

純良な無色素地をもついわゆる水晶手の菊形鉢。口を平磨りで研磨している。特筆されるのは、二重斜格子に籠目文を手彫りで底面に切っているところである。一五八五グラムもあり、大変重い。型吹きの水晶手で、切子が併用されている作例は大変に珍しく貴重である。薩摩製かもしれない。