バクトリア遺宝で容器は大きな部分を占め、22点の金器(作品123〜144)、26点の銀器(作品97〜122)が含まれる。銀器の中には背の高いアケメネス朝の灌頂用ゴブレット型をしたものが6個(作品103〜106、108、109)あるが、その装飾はヘレニズム期の特徴をもっている。これに似たカップを、線刻や押し出し技法で奉納金板に表された神官が持っている。同様に灌頂用のリュトンが5個(作品116〜119、122)あるが、その内3個(作品118、119、122)は器前方の断片である。更に8個の銀製灌頂用浅鉢(作品97〜99、101、102、111〜113)があるが、金製の器と同様の目的に使われた。18個の金製灌頂用鉢(作品123〜140)は等しく丸い底と広がった縁をもっている。ピクシス型をした容器(作品142)は蓋がついており、これらの器の中では一番古い部類に属している。特に興味深いものは香炉(作品141)で内側に四つの環が付き、これに紐をとおして提げたものであろう。
 これらの器は概して大英博物館のオクサス遺宝よりも大振りであるが、同じ用途に使われたものと思われ、ペルセポリスの浮彫に刻まれた人物が持つ器に近い形状をしている。この関連からこれらの器の年代を考えることができる。これとともに、ペルセポリス型のゴブレットやリュトンを作る光景が、エジプトのヘルモポリス・マグナにあるペトシリスの墓のプロナオスに浮彫で表されていることは特筆に価する。マスカレラによれば、この浮彫は前300年頃の鍛金工房の様子を描いたものに相当する。

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