国宝
白鳳時代 七世紀
金蓋瑠璃壺 高三・〇
金製内箱 縦六・〇 横四・二
銀製中箱 縦七・九 横五・八
金銅製外箱 縦一〇・六 横七・九
荘厳具
 金銅背鉄鏡 一点 径七・〇
 無文銀銭 一一点 径三・〇前後
 緑ガラスビーズ 三個 径〇・六−〇・七
 紫水晶ビーズ 二個 径〇・五、〇・七
 半透明緑色ガラスビーズ 一一個 径〇・二
 金箔、金粒
※他に保存してあるもの 金具類一一片(金銅箱のピンの破片など)、鈴の破片と思われるもの、木片(香木か?)、石灰のような粉
滋賀・近江神宮蔵

金蓋瑠璃壺はまったりした緑色を呈しており、極めて重い。光に透かして見ると、小さな気泡が全体に入っており、縦方向に細長く伸びた大きな気泡やガラスの脈理も見られるので、吹いて成形したと思われる。口の部分は断ち切りにして研磨されており、口縁は二、三ミリ厚で、肩の部分には押さえて成形したらしい跡がある。表面には光の加減で、薄くラスター(虹彩)が見られる。残念ながら一度大きく割れた跡があり、現在は復元されている。
中に入っていた舎利は現在シャーレに移されているが、半透明無色の粒(材質不明)が三個と小さな金箔が入っている。
内箱、中箱、外箱の作りは極めて精緻で、蓋の面取り、格狭間の形、蝶番や前錠の作りなど、隅々まで実に細やかな神経が行き届いている。金製内箱を開けると、中にはガラス壺を安置するための、蓮華形の台座がある。八弁の花びらにはハート形の透かしが入っているが、他に似た例がない。この作品は現在のところ、大陸製とも日本製とも決めがたい。

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58崇福寺塔心礎納置 舎利容器および荘厳具

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