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| フスタートなど中世イスラームの都市に住む人たちは、様々な色や文様に囲まれていました。赤い絨毯、とりどりの陶器やガラス器、天井や壁は随所に凝った木彫と文様のペイント、中でも彼らが最も大切にしていたものは、光と風の効果ではないかと思います。 応接間は、暑い太陽を入れずに光や風を取り入れる工夫が凝らしてあります。天井の天窓から間接光を採り、張出し窓は細かい格子で、熱を遮りながら風を入れます。格子の上にはステンドグラスを嵌め、テーブルの足さえも透かし彫りにして、夜にはそこにランプを仕込むという徹底ぶりです。部屋の中央には、大理石モザイクで囲まれた噴水が涼しげです。 中東の猛暑の中で、水は貴重でした。何度も濾過して得た貴重な水を、素焼きの小さな壷に入れる、日陰で風の通る格子窓に置いておけば、気化熱ですっかり冷えた水が飲める、そんな楽しみをちょっぴり増すために、水壷のフィルターに細工をしたのでしょう。 このたびの展覧会では、彼らの日常生活を、併せてご紹介します。エジプトのオリエンタルな香りのサンプルも、どうぞお試し下さい。そしてフィルターや陶器や織物に見られる、繊細な文様感覚をご堪能下さい。 展示品の中でも、フィルターとコプト織で有名なブービエコレクションから、フィルター160点とコプト織14点が、この度日本で初公開となります。 |
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